医療保険マニア

保険業界勤務の医療保険マニアが本音を呟きます。

新型コロナウイルス感染後「自宅療養」の場合でも医療保険の給付対象になる?

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基本的に、「新型コロナウイルス感染症は入院給付金支払い対象である疾病に該当し、陽性・陰性問わず入院給付金の対象となる。」としている保険会社が大半かと思います。

現状新型コロナウイルスに感染した場合、入院することが原則です。しかし、欧米のように感染爆発が起こり医療崩壊が起きた場合はどうなるか。

多くの軽症者は自宅療養となるでしょう。

この場合、医療保険の入院給付金の対象になるのか否か。

「病院と同等規模の施設に入院し、治療を受けている場合は保障対象とする」とリリースしている保険会社はありますが、「コロナウイルスで自宅療養と指示を受けた場合も保障対象とする」とリリースしている保険会社はありませんでした。

アメリカ、イタリア、スペインのように感染者が激増した場合、保険会社の負担がとてつもなく大きくなりますからね。自宅療養を入院給付金の対象にすると判断すると公式リリースを出すところは中々現れないだろうと思っていました。

と思っていた矢先、中々衝撃的なニュースがリリースされました。

www3.nhk.or.jp

日本生命保険明治安田生命保険住友生命保険、第一生命は、新型コロナウイルスで自宅療養の場合でも保障対象とするといった特例を出すとのこと。

これは医療保険加入者からしたら非常に有難いですよね。今後、日本でコロナが感染拡大するか、終息するかは分かりませんが気持ち的には安心。

注意しておきたいのは、全ての保険会社が自宅療養を給付金対象とするという意向ではないという点。

保険会社からすると、とんでもない支出になることが予想されるため慎重に判断することになるでしょう。

県民共済などの共済加入者はどうなるか。各保険会社がこの流れに追随して「自宅療養も入院給付金の対象にする」と判断するかどうかは今後注目していきます。

 

がん診断給付金は「上皮内癌」「上皮内新生物」での保障額に要注意!

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がん保険医療保険の特約として付加されている「がん診断給付金」。「がん診断一時金」とも呼ばれたりしますね。このがん一時金には注意が必要です。医療保険がん保険検討中の方は頭の片隅にでも置いておいたほうが良いでしょう、

「がんの診断を受けた時点で、〇〇万円支給!」といった感じの保障です。非常にシンプル。分かりやすい保障ですね。

保険によっては「診断」ではなく「治療」「通院」「入院」等を給付金を受け取る条件としている会社もあります。

 

がんの時に受け取れる給付金額が多いほうが良いんでしょ。注意するも何もないでしょと思うかもしれませんが、がん一時金は各保険会社で保障内容が大きく異なるため注意する必要があります。

単純に一時金額が50万か100万か200万といった額の問題ではありません。

上皮内新生物で悪性新生物の何%保障されるか。

これが非常に重要です。本当に大切。

まず、悪性新生物と上皮内新生物の違いをざっくりと説明します。

悪性新生物は、皆様がイメージするガンのこと。よく聞く「大腸がん」「胃がん」などですね。上皮内新生物は、ガンの初期の初期の状態。「子宮頸部の高度異形成大腸の粘膜内がん」等があたります。ステージ0のガンと言われています。

※あくまでざっくりとした説明です。詳細が気になる方はググるともっと詳しい情報が出てきます。

 

A社「がんの診断金100万円。上皮内新生物は10%」

B社「悪性新生物100万円。軽微ながんは50万円」

C社「がん一時金100万円。上皮内新生物も同額保障」

 

各保険会社ごとに文章は異なりますが、初期の初期のがんでも大きな保障が受け取れるのかというのがポイントです。

この中であればC社が一番保障が手厚いですね。A社では10万円しかもらえないケースでもC社では100万円受け取れてしまいます。全然違いますね。

がんの診断技術も上がってきているため、初期状態で見つかるケースも増えてきています。初期で見つかっても手厚く保障を受け取れたほうが良いですよね。

保険会社によっては上皮内新生物は保障対象外としているケースもあります。

上皮内新生物の保障が少ない=他の保障が手厚かったり料金が安く設定されているということもあるため、「上皮内新生物の保障が手薄い=悪い保険」というわけではありません。

上皮内新生物の場合、悪性新生物と比較すると治療費は格段に安く済むケースが多いです。必要な時に必要なだけ保障が受け取れる保険と考えれば納得できます。

ただ、私がガン保険に加入するのであれば、または医療保険にがん診断金を付けるのであれば、確実に上皮内新生物にも手厚い保険に入ります。

 

高齢化が進むにつれてガンが見つかる方も増えてきています。加えて、がんの診断技術が今後も上がり続けるようであれば、がんの診断を受ける方が増えることも容易に想像できます。

あくまで私の見解ですが、今後は悪性新生物の場合でも一時金を受け取れる条件は厳しくなってくるのではないかなと思います。

今までは、がんの診断を受ければ〇〇万円!だったものが、がんで治療を受けたら○○万円!、がんで入院が〇〇日以上続いたら○○円!といった感じに厳しくなってくるのではないかなと感じています。

実際保険会社によっては、悪性新生物の給付金受け取り条件が改定された保険も出てきています。

給付金を払いすぎてしまい保険会社が運営できなくなってしまったら元も子もありません。今後は、保険会社の悪性新生物での給付金受け取り条件にも気に掛ける必要がありますね。

先のことを考えすぎても意味がないので、現状は上皮内新生物での保障額には注意してくださいね。ということでまとめたいと思います。

このブログでは、医療保険に入る前に知っておくと役立つ情報などを更新しています。是非他の記事も参考にしていただけると幸いです!

【告知漏れ】医療保険で告知を忘れてしまった場合の対応方法

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医療保険を申し込みしたが、告知が必要な傷病を書き忘れてしまったがどうすればいいですか」

故意なのか、過失なのか、、、。

深くは追求しませんが、上記のような質問を受けることがたまにあります。

結論から言えば、保険会社にすぐに連絡してください。代理店を通した契約であれば、代理店に連絡するというのも手段の一つです。

「バレないからいいだろう」「面倒くさいからそのままにしておこう」というのは絶対やめた方がいいでしょう。毎月保険料を払い続けたが、給付金も受け取れず保険契約も解除されてしまった。もちろん保険料の返金もなし。保険会社にも、「告知義務違反で契約解除」とデータが残るといった最悪の事態にもなりかねません。

 

保険契約成立後、再度告知書を提出して審査をやり直すことを追加告知や善意の告知と言います。

追加告知・善意の告知は加入後一定期間経過している場合や既に給付金の支払い事由が生じている場合は受け付けられないこともあります。

保険会社ごとに基準もまちまち。

気が付いた時点ですぐに連絡することをオススメします。

告知に関しては、「うっかりしていた」「気が付かなかった」は通用しません。告知漏れを防ぐため各社対策をしています。契約申込書の裏面に、告知漏れが多い傷病を記載していたり、別紙を同封していたりですね。

告知漏れが多い傷病をざっくりまとめてみました。

告知漏れが多い傷病

白内障

・ポリープ

・妊娠中であること

帝王切開

不妊治療

精神疾患系全般

こんなところですかね。

告知の必要なんてないだろうと思ったことでも告知義務が生じる傷病は多々あります。特にポリープの告知漏れ多いです。健康診断で指摘受けただけだし関係ないでしょ!と思われる方多いです。ポリープで経過観察中の場合、告知義務が生じることがほとんどです。

今の時代、インターネットで資料請求をして簡単に保険は申込できてしまいます。自分のペースで保険に入れる良い時代になりました。ただ、告知漏れが発生しやすい時代になったとも言えます。

告知の必要があるかどうか迷った場合は、保険会社または保険代理店のコールセンターに一本連絡を入れましょう。自己判断で告知せず告知義務違反で契約解除となっては勿体ない。

問い合わせをする際は「診断時期」「現在の状況(治療中・検査中・経過観察中・完治)」「入院。手術の有無」ここら辺をまとめておくとスムーズかと思います。

繰り返しになりますが、告知義務違反は本当に良いことありません。

本人もすっきりしないでしょう。

正しい告知をしましょう!

 

 

特別条件(部位不担保)が付くかどうかを見分ける方法!妊娠中に申し込む場合は要注意

健康体向け医療保険を申し込みをした場合、「条件なしで引き受け」「条件付きで引き受け」「謝絶」のいずれかの審査結果となります。

この中で一番良いのは、条件なしでの引き受けですね。

申し込みしたときの保険料で、一切条件が付かずに加入できました!という凄くハッピーな状態です。

若年層だと条件付かずに引き受けという方は結構います。

「謝絶」というのは、審査した結果引き受けできませんという保険会社からのお断りです。謝絶となるケースで多いのは「体況上の理由」によるもの。直近で入院・手術をしていたり、大きな病気を抱えていたり様々。これに関しては長くなるため別記事で解説していきます。

今回のテーマ「特別条件付き引き受け」にはいくつか種類があります。「割り増し料金で引き受け」「一定期間給付金削減」「部位不担保」の3つが考えれます。

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経験上一番多いのが部位不担保です。通院、入院、手術歴等がある部位に条件が付くというシンプルなもの。

ざっくりと説明すると、白内障で治療中の方は「目」に大腸ポリープで経過観察中の方は「大腸」に変形性膝関節症で手術歴がある方は「膝」に部位不担保が付くといった感じ。

部位不担保の条件は保険会社によってまちまち。緑内障・変形性膝関節症は多くの保険会社が全期間の不担保とすることが多い印象。

部位不担保が付くかどうか見分けるのは簡単です。

ここまで見ていただければわかると思いますが、何かしらの病気・ケガで治療中・検査中・経過観察中・直近で入院・手術経験ありといった場合、その部位に一定期間の不担保条件が付くことが多いです。

高齢者だとほとんどの方が部位不担保が付きますね。謝絶判定がでることも多いです。

また、妊娠中の方はまず間違いなく不担保が付きます。妊娠・分娩に伴う異常には一定期間保障が出ませんといった感じです。

帝王切開の可能性があるから医療保険に入っておこう!と考える方は非常に多いのですが、残念ながら特別条件が付きます。審査結果を見て、不担保付くなら入るのやめた!という方が多いので強調しておきます。

もしも妊娠・分娩に伴う異常でも保障を受け取りたいのであれば妊娠前に保険に加入する必要があります。その場合でも過去に、子宮筋腫子宮内膜症などの病気を経験されている方は、加入後一定期間不担保が付く可能性があるため注意する必要があります。

 緩和型医療保険も視野に入れたほうが良い

上記はあくまで健康体用の医療保険の話です。持病も含めて保障ができる、部位不担保が付かない緩和型医療保険を販売している保険会社も多くあります。

複数の部位に不担保が付くくらいであれば、不担保が付かないタイプの保険のほうが良い!と考えることもできます。

緩和型医療保険を選ぶ際の注意点は下記の通り。

①(健康用に比べると)料金が高く保障が少ない。

②保障の削減期間を設けているケースがある。

③(健康用に比べると)年齢制限が厳しいことが多い。

こんなところでしょうか。

1年間保障が半分という期間を設けていたり、20歳以下の方は申込できませんという制限を設けていたり不利益事項は保険会社それぞれ異なります。

基本的に健康体向けの医療保険に入れるのであれば、健康体向けをおすすめします。しかし、健康状態によっては緩和型医療保険を案内することもあります。

ここの選択は中々難しい。

私であれば健康体向けでありのまま告知して、条件が付いた場合には条件次第で加入するかどうか判断します。

基本的に条件が付く場合は、その条件を承諾するかしないかの書面が届くことがほとんどです。納得せずに書面を返送せず不成立となることも多々あります。

条件に納得できなければ、緩和型医療保険で申し込みをするという選択もあります。

実際どのような不担保が付くかどうかは申込書を出してみないと分かりません。しかし、保険会社のコールセンターで問い合わせをしてみると、ある程度の目安を教えてくれるケースも多いです。

その際は、「診療開始時期」「入院・手術の有無」「入院・手術をした時期」「現在の状況(治療中・検査中・経過観察中・完治など)」を伝えると明確な回答をもらいやすいです。

これだけ長文を書いた結果が、コールセンターに聞いて!!という結論で申し訳ございません、、、。

ただ、これが本当に便利なんです。

一番手っ取り早く分かりやすい回答をもらえることが多いんです。

 部位不担保が付くかどうか気になるという方は絶対に聞いたほうが良い!

私だったら確実に問い合わせます。

後悔しない選択をしてください。

注意していただきたいのは回答結果はあくまで目安ということ。保険会社によっては回答が出ないケースもあります。

 

新型コロナウイルスに感染すると医療保険には加入できないというのは本当か否か

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「コロナに罹ったら保険入れなくなるの?」

「コロナに罹ると保険に入れなくなるので今のうちに加入しましょう!」

よく聞く質問と営業トークです。

実際、コロナに感染すると医療保険に加入できなくなるのか。

入れる可能性が高いパターンとそうでないパターンに分かれます。ということで、パターン別に簡単にまとめてみました。

感染しているが、病院に行っていないケース

 新型コロナウイルスに感染しているが本人に自覚症状がなく、コロナ罹患者という診断も受けていないケースです。

現状多くの方がこのパターンに該当するのではないかなと思います。無症状者、軽い風邪や熱は出たものの病院に行くまでもなく完治したケースですね。

罹患者の大半が無症状又は軽症というのがコロナの特徴の一つと言われています。

病院で診察を受けなければ感染しているかどうかなんて分かりません。

告知書に記載する事実がありません。

この場合、コロナに感染していた場合でも加入できることが多いです。

給付金が出る出ないは別の話。「加入前に罹っていた病気は、本人がその事実を知っているいないに関わらず保障対象外」としている保険会社もあります。診察予定、検査予定、検査結果待ちの方は結果が出てから申し込みをしてください。

感染の疑いがあり検査を受けたが異常なしという診断を受けたケース

異常なしなら問題なし!というわけではありません。

健康体向けの医療保険の場合、「最近〇か月以内に、医師の診察・検査・治療を受けたことがありますか」という質問があるケースがほとんどです。仮に、「新型コロナウイルスの疑いでPCR検査を受けたが異常なし」と告知をした場合、審査に通らない可能性もあります。

異常なしなのに加入できないのはおかしい!という気持ちは良く分かります。ただ、保険会社はリスクを極端に恐れます。

「何故、PCR検査を受けたのか」「周囲で感染者が出たのではないか」「感染者が多い海外からの帰国者ではないか」「偽陰性の可能性はないか」

上記のように保険会社は深堀りして考えます。

その結果、異常なしでも「引き受け不可」という審査結果になる可能性が出てきます。

告知書に該当がないため告知をする必要がない。という場合は例外です。また、今回の騒動が落ち着き保険会社にデータが蓄積された後は審査結果も変わってくるでしょう。

コロナ感染という診断を受けて治療中・経過観察中のケース

 入院中、入院・手術の勧めがある状態は100%加入NGです。また、新型コロナウイルスの診断を受けて治療中・経過観察中」と告知をした場合もほぼ100%引き受け不可となるでしょう。上記でも書きましたが、保険会社にデータが蓄積されていった後ならば治療中・経過観察中でも加入できる可能性はありますが現状は厳しいです。

感染後、完治という診断を受けたケース

 現状、このケースでも引き受け不可となる可能性が高いです。完治したならば問題ないだろう!と思いがちですが、保険会社は保守的です。とにかく保守的です。新型コロナウイルスに関するデータが不足している段階では厳しい審査をせざるえません。契約者の公平性が保てなくなってしまいます。仮に加入できた場合でも、特別条件(部位不担保)が付いての引き受けとなる可能性が高いでしょう。

特別条件(部位不担保)って何?という話ですが、、、

仮に白内障で治療中の方が、健康体向け医療保険を加入した場合、十中八九「目」に関して特別条件が付きます。

ここでいう特別条件とは、「目」に関しては一定期間保障を出ませんよ。という条件です。一定期間というのは保険会社によって異なります。1年で済むケースもあれば、一生涯保障されないケースもあります。

新型コロナウイルスで特別条件が付く場合、「肺臓、胸膜、気管および気管支」あたりに特別条件が付くのではないかと思います。あくまで推測ですが。肺炎を告知した場合、大体上記個所に特別条件が付きます。

まとめ

 記載した情報はあくまで2020/4時点での私の見解です。これから、保険会社にデータが蓄積されていけば、明確な審査基準が出てくるはずです。現新型コロナウイルスに関する情報を告知した場合は、審査結果は厳しくなる可能性が極めて高いです。保険会社にデータがないため厳しい審査を出さざるえません。

焦って医療保険に加入する必要はありません。しかし、前々から医療保険に入ろうと考えていた方、特に高齢の方には早めの加入をおすすめします。

最後に絶対にやってはいけないこと。

「コロナ陽性だけど隠して申し込んでしまえ」といった嘘をついての申し込み。

告知義務違反だけは本当にやめて下さい。

嘘をついて無理矢理加入。

これだけは誰も得をしません。

コロナに関わらず、嘘をついて申し込みされる方いっぱいいらっしゃいます、、、。

嘘をついて申し込みをしてしまったばかりに、数年後保障を受け取れなかったとなっては勿体ないです。払ったお金も返ってきません。保険会社にも「嘘をついて申し込みした顧客」という情報が残ります。何も良いことはありません。

実際、告知書に記入する必要があるかどうか迷った場合は、該当保険会社のコールセンターに連絡を入れれば分かりやすく教えてくれます。

告知は慎重に。